2004-07-29 進行状況 report 23日に言及した工事は建替え工事などではなく取り壊し工事だったようです。 雨の中、鉄色の水を滴らせながら、ショベルカーが床下の土台を壊しておりました。 後に残ったのは、表札のとれた石の門と、掘り返されてならされた土だけ。 そして、ほんの十日前までそこに建っていた家がどんな家であったか、どんな人が住んでいたのか、私は憶えていないのです。 人間の人生というのも、こんなものかもしれない。 私ぐらい繊細になると、この程度のことでもセンチメンタルになれるのです。