異形の者

 奇妙な(きもちわるい)夢を見た。
 部屋の四方の壁から、男根(のようなもの)が生えてくる夢である。
 木の色をした太く硬いそれらが、重力に逆らってそそり立ち、部屋の中心を向いているのだ。
 妙にリアルで生々しい映像だった。
 
 夢の中では、私が放出した精液の飛沫が壁に付着したために、壁と精液が化学変化あるいは細胞分裂(?)を起こして
このような事態が生じたのである、と解釈して納得していたが、目が覚めてからその考えはおかしいということに気づいた。