対立から学ぶということ

 自らに対立する者がある場合に、その者を論破することによって争いを収める。
 それも一つの問題解決方法ではあろう。
 しかし、それは単なる対症療法にすぎない。
 
 止揚を模索する努力が必要だと思う。
 対立線上を平行移動するのではなく、両者の力の向きを対立線の上方の高みに向ける試みだ。
 自慰による補完に終始していては、この止揚を求める機会を逸することになる。
 止揚なき対立は精神の浪費でしかない。
 そして、止揚は対話なくしては求めえない。